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2004.09.30

J.D.サリンジャー:The Catcher in the Rye

【2004年9月30日読了 訳:村上春樹 書籍 白水社】

本日読了。
これは去年発売された、村上春樹訳の本だ。
なじみがあるタイトルは「ライ麦畑でつかまえて」だ。

いや、もう、一言。

「ものすごく面白かったっ」

ただただただ、むさぼるように本を読んでしまったよ。
なんつーか、オイラ的には「内容が面白い」というより、「読む行為がめちゃくちゃ面白い」っていう感じだった。

すごいよ。すごいよ。

村上春樹が苦手だという人間でも、「書痴ならば読め!」って思う。
正直いって、オイラ、翻訳モノでこんなに読む事に集中できた本ってないかもしらん‥(放心)。

放心のまま、「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」を読もうと思う。
そして金が出来たら、野崎訳の「ライ麦畑〜」も読んでみようと思うのだった‥(笑)。

+++

「キャッチャーインザライ」は凶行を行ってしまった犯人がしばしば愛読してしまう書物だと知られているが、オイラが読んでつくづく感じた、この作品の魅力は、主人公ホールデン・コーンフィールドの語り口だった。
もちろん翻訳なので本当の文章がどういう語り口なのかは原文を読むしかないのだが、村上訳はリズムがあってするするすると読めてしまった。
かといってするりと流してしまうかというとそうじゃない。ホールデン・コーンフィールドの抱えている「どうしようもなさ」がずっしりと胸に来てしまう。
十代の、ブルジョワな家庭に属する男の子の、青臭い悩みといえばそれだけかもしれないが、しかし、その「悩み」「絶望」は間違いなく彼の中にある。
それは「絶対的」なのだ。
それを第三者の悩みや絶望と相対化して優劣を決める事は、この作品を読む時に正しい方法とは思えない。
ただただ、オイラ達読み手は、ホールデン・コーンフィールドの「悩み」「絶望」(そして、叶うなら「希望」を…)を読み感じるだけだと思う。

ちなみに。
「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」読了済み(これについてはまた別の機会に)。
野崎訳の「ライ麦畑〜」は購入済み。読むのはもうちょっと先になりそうです

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