浦沢直樹×手塚治虫:PLUTO-プルートゥ-
【小学館ビックコミック 1巻以下続刊】
この作品、手塚ファンにはすでに既知の事だと思うが、オイラはコンビニで単行本を見つけるまで、浦沢直樹がこんな作品を描いてるなんて知らなかった。
これは手塚治虫の「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット」を原作とした漫画である。
主人公はアトムではなく、ドイツの刑事ゲジヒトが主役として物語は進んでいる。
原作にあたる「地上最大のロボット」を知ってる人間なら、「ゲジヒト」と聞いてすぐにピン!とくるんだろうと思うけど、オイラは原作を知らなかったので、第一話を読んでて、仰天びっくりしてしまった(笑)。
そして、あらためて最初から読んでみると、一コマ一コマの受け取り方が全然違ってきて、またも舌を巻いてしまった(爆笑)。
話の筋としては、スイスの山岳ロボット「モンブラン」が大破してしまう事件が起こる。
そして、ロボット法擁護団体幹部のベルナルト・ランケの殺人も起こる。
この2点の事件に関わったユーロポールのゲジヒトは、これらの事件が、物証より同一犯なのではないかと睨み、その犯人の目的の一つが、世界の技術の粋を集めて作られたロボットの破壊を目論んでいるのではないかとみる。
世界の技術の粋を集めたロボットは7体。
うち1体であるモンブランはすでになく、盲目の音楽家の秘書をしていたノース2号も命を落としていく…。
そんな中ゲジヒトは残るロボット達に注意と警告を与えにそれぞれのロボットの元を尋ねていく。
もちろん、日本、ニュートーキョー、アトムの所にも。
っていう感じで話はすすんでいくのだ。
もちろん、それぞれのキャラの名前や世界観、位置関係については原作の手塚治虫の作品を踏襲しているが、そのキャラの造型表現、ロボットのあり方やエピソードの膨らませ方は、浦沢直樹節が炸裂している。
特に、ノース2号と盲目の音楽家ダンカンとのエピソードはせつなくも心あたたまるもので(幼少のダンカンのカラダを治した「日本のモグリの医者」に思わずにやりとしてしまったが(笑))、エピソードのラスト…ノース2号の最期のシーンは涙なしには読めなかった…(今もちょっとダメだな…)。
とにかく、続きがすごく楽しみな話だったなぁ〜。
あ。あと、思ったのが、浦沢直樹の描く「ロボットと人間が共存している世界」というのが…すごくオイラにとっては新鮮だった。こういう形で共存できるという世界は、…多分、人間の外見(人種とかね)で差別したり争ったりするレベルはもう過去の事なのかなぁ…とも思ったりもする。
なんかそう考えると、浦沢直樹の狙いの深さを感じて思わず唸ってしまったよ(笑)。












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