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December 2004

2004.12.21

目標:これから観たい映画!

久しぶりに映画館で映画を観て、シネマスケジュールに目を通したので書いてみる!

★レディ・ジョーカー
高村薫女史の同名小説の原作。あああ…合田が登場する話は「照柿」から読んでいないオイラですが!
…やっぱりこの映画観たい……。
「ハウル〜」では「まっさらな状態で見るのがいい」なんて書いてたけど(笑)、やっぱ、こっちはなぁ〜〜原作読んでからみたいよなぁ〜〜(爆)。ちゅーわけで、どうやら1/14日まで上映するらしいので、年末年始は高村本を読書することになったオイラです。…書籍どの段ボールの中だろう…(遠い目)。

★マイ・ボディガード
最初タイトル聞いた時、「ホイットニーのボディガードみたいなやつ??」と思った(ありがち?)。
CMで「レオン」の単語を聞いて、なぬ!?と思い、それだけで観てみようかな?と思うオイラ(笑)。
「レオン」、劇場で観たからねぇ…(失笑)。

★スーパーサイズ・ミー
「もし、一ヶ月間、一日三食マックのバーガーを食い続けたらどうなる?という監督自ら実験台になって撮ったドキュメント映画」…って聞いたら、やっぱり観てみたいっしょ?(笑)

★ターミナル
なんだか、ツボを押さえまくりなんじゃなかろうか?といぶかしがりながらも、一応リストアップ。

★ゴジラ FINAL WARS
なんか、面白そうだったから…(笑)。
ちゅーか、オイラ親が子供の頃観てあまりの恐怖にトラウマになってしまったという、第一作目の「ゴジラ」を観てみたい気持ちで一杯です。単品でDVDとかになってないのかなぁ…(ヲイ!)

★北の零年
…ほら、やっぱりホッカイダーなら押さえとかなきゃ…(笑)。

★市川雷蔵祭:艶麗
1/29-3/4まで全29作品をがんがんどんどん公開するらしい。
ううう。全部とは言えない(そりゃそうだ!)ができれば…観たい…!!上映スケジュールこまめにチェックだな(笑)。

とりあえずこれだけかな。
…この中で一体いくつ見る事ができるだろうか…(遠い目)。
ちなみに、観たいーと思ってた「スカイ・キャプテン」は観れず終いになりそう…とほほほ。
DVDレンタル始まったら借りちゃおうかな?

2004.12.19

銀のエンジェル

【2004年12月18日観賞】

鈴井貴之第三作目の映画。
やっぱり今まで全部見てるしな〜と思って行ってきた。

北海道道東の…というかそのまた北にある斜里町にぽつんとあるコンビニ。経営してるのは元農家の北島一家である。店長である奥さんがキリキリコンビニを切り盛りしている為、オーナーである北島は、なんとなく農家にも未練があり、かといってコンビニ経営に積極的に携わるわけでもなく、髪結いの亭主よろしく、モラトリアムは毎日を過ごしている。そんなある日、奥さんが交通事故で入院。コンビニの経営に一人娘の進路…っと突然現実世界が突き付けられてしまうのだった。

見た時の感想は「はじめて、もう一度見たいと思った」だった(ヲイ!)

第一作目の「マンホール」は…途中で集中力が途切れてしまったし、第ニ作目の「River」は…非常に考えさせられる内容であったけど、再度観賞するか?と問われれば、怒りをもって「否」と私は答える。
そんな中で、本作「銀のエンジェル」は肩の力を抜いて観る事が出来て、そして観終わった後にほっこり暖かいものが心に残る、そんな作品だと思う。

道外の人がイメージする「北海道」とはちょっと違う、そして倉本脚本の作品群ともやっぱり違う、地元の人間の生活の延長にあるその映像(それは「River」を観た時にも感じたが)にもその一因はあるんだろうなぁと思う。微妙にデフォルメしてはいるけどね(笑)。
それに舞台が道東の片田舎なので、…こう、田舎に暮らしている若者の焦燥感みたいなのもひしひし
と感じてくる所なんかも個人的には身近に感じられたかも(田舎者なんでね)。

それと、上手く言えないんだけど、演出というか「映画を撮る」コツ(?)を撮影する側がのみこめてきたのかもしれない。
(こなれてきたというか…(違うかな(汗)))
映画を観る側にとって、そういうイミでも観やすくなっていました。
(ふりかえってみると、前2作は観ていて肩が凝った(汗))

後一つ、コンビニに関わるいろんな登場人物の中の、西島秀俊演じるバイトの佐藤のエピソード(背景といってもいいのかな?)…これはファジーにぼかして描いてるので…(殺人犯なのか?その理由は?あのばあさんの存在は??)「ヨソモノ」としてシンボライズされているものと認識するしかなかった…(汗)。
他のコンビニに来るお客さんや、オジサンの家族達のエピソードは辻褄があっているんだけどね
。…このニイサンだけは…よく判らなかったから…(笑)。
単に私が理解出来てなかっただけかもしれないけど…。

いや、でも、この作品を観て、改めて鈴井さんの次回作が、楽しみです。

+++

おお、そうそう。
われらがホッカイダーの星!大泉さん。
気の良い運送屋のアンチャンが、素の大泉さんの雰囲気そのままで軽妙に演じられてて良かったよ〜。
そいえば、「マンホール」を時も、大泉さんの演技が軽妙で、「おおっ!」と思った記憶が。
それで舞台も観てみたいんだけど…これはもーーーー全戦全敗状態っす(とほほ)。
…やっぱりナックスさんのFCに入るしかないのかなぁ…(遠い目)。

【2004年12月19日記】

映画:ハウルの動く城

【2004年12月18日鑑賞】

誰もが知ってる、宮崎駿監督の最新作。
オイラ、ほとんど内容を知らないまんま(魔法使いに木村拓哉が演じてるくらいかな?)見ました。

魔法使いや魔術が存在する世界に暮らすソフィーという帽子屋の娘が、荒地の魔女に魔法をかけられ90才の老女になってしまう。彼女は魔女が言い残した「ハウルによろしく」という言葉を頼りにハウルの動く城を目指すのだ‥。

やっぱり見ていてうなってしまった〜〜。
なんか、すんなりと面白く見れてしまった。
相変わらず、キャラクターの配置に無駄が見当たらないし、キャラの性格づけ(外見、言葉つかい、行動、声(喋り方))も一見してわかりやすい。
それと、「メッセージ性」というのが今回はあまり全面に出てなくて(「戦争」に対する意識はハウルの言葉で表現されているが)、ソフィーの冒険と愛の(ベタな言い方だけど)物語としてすんなりと見れてしまえる所に、うなってしまった(笑)。
多分、魔法についてのいろいろな約束事などがあるんだろうなぁと思うんだけど(多分原作はその点を説明してるのかな?と、原作を読んで映画を見た人の感想を読んでて思った)、オイラ的には、「多少分からなくても、ソフィーと共に物語を進んでいけば物語は楽しく見れる」と思えました。
映画として提供されたモノはその中で思う存分楽しめばいいんじゃないかと、オイラは思うからなんだけどね。どうしても気になる人は、オイラのように映画の後にでも小説(原作)を読んでみるといいんじゃないかな?
そして、そう。ソフィーという女の子のしなやかな強さ(それは愛情にも心の美しさにも言える)にオイラはものすごく魅了されてしまった。もちろん、老女の彼女もものすごく魅力的だった(笑)。
なので、先に「ソフィーの冒険と愛の物語」と書いちゃったけど、これがソフィーの魅力で、すごく輝いて見えるんだよね。気が付くと、ソフィーの周りには「かかしのカブ」や「魔法使いの弟子のマルクル」、「火の悪魔カルシファー」、「遣い魔ワンコ、ヒン」、「力を奪われた荒野の魔女」…そして…「魔法使いハウル」が知らず知らずに集まってくる。そして契約やまじないとは関係なく己の意志で、ソフィーと共にいることを、その平安を選ぶ…。
そしてソフィーは自分のすべてをかけて、ハウルを愛しその為に自分なりの闘い…冒険をしていく。
老女の姿で。時には50代の女性で。そして18才の実際の姿で。
そういう、魅力的なヒロインソフィーにより厚みを与えたのが、声を当てた倍賞千恵子だったと思う。
もちろん当初オイラはこの人が声をあててるなんて気付かなかったけど(老女になった時は別の人があててるのか?と思ったくらいだった)、70年の差を違和感なく演じきったのには脱帽だった。彼女の持つ、凛としたそれでいて品のある声が絶妙だと思った。
声の事をいうと魔法使いハウルの声を木村拓哉があてたのだが、オイラ的にはすごく良かった。
初登場の時に木村の声と思わなかったくらい(爆)。
なんというか「本当の感情がないような声」?表面上は感情の起伏があるように感じるけど、実は本心はなにも感じていないような…そういう声が、ハウル自身の状態・存在の複雑さをオイラは感じられた。
そういう声が、後半徐々に、オイラ達が「木村拓哉」と思った時に思い浮かべる声になっていく所もオイラとしては見どころでした。徐々に「本当の感情が動き、現れてくる」サマが、ソフィーとの関係の変化にも感じられて「くわー」「たまらーん」と思ってしまった(笑)。
メインの二人についてしか、声の事は言及してないけど、他のキャラについても、「この人の声がなくちゃ生きてこない」という事がいえて、(荒野の魔女や、王宮魔法使い、カルシファー、マルクルなどなど)これも、宮崎監督ならではだな。と思ったりします。今回も声優さんはあまりメインのキャラにつかってなくて、「別のイメージがついてないまっさらな声」で物語を楽しむ事が出来たのがなにより(声のキャスティングは知らずに見るのが一番いいかも。オイラは今回ラッキーでした)。
機会があったら、また見に行きたいくらいでした(笑)。
【2004年12月19日記】

2004.12.13

2004年12月13日:更新室

・blogのタイトルを「螺旋館★感想室」から「★螺旋館★」に変更。
・カテゴリーを追加・削除・名称変更。それに合わせて記事のカテゴライズを修正。
・blogのプロフィールの内容を更新。
・サイトに【雑記室】復活。カテゴリー「★雑記室」のリンクを貼る。
・サイトの【感想室】もカテゴリー「★感想室」のリンクに修正。

内容自体の更新は時間切れです(涙)。すいません〜〜。

2004.12.12

村上春樹/安西水丸:象工場のハッピーエンド

【2002年7月25日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

最初のページを見たときに「え」と思った。
普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。
安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。
それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。
(でも書かれているアイテムは、森永のキャラメルだったりするんだけど)
村上春樹のショートショート(エッセイというよりなんかこういう感じがするなぁ)も、一遍一遍、レイアウトや文字のフォントやポイントが変わっていて、そのショートショートそれぞれの内容も全部関連ないし。
そして、安西さんのイラストとの関係も、「関係ない?」と思って見てると‥「いや、そうでもないかもしれない‥」と勘ぐってしまう程度に関わっていそうで、「読む」というより「見る」という感覚に溢れた一冊でした(村上の作品を読んで、イラストを描いたのかどうかは、巻末の対談で判明します♪)。
うん。楽しかった。
個人的にはこれは「文庫」の体裁より「書籍」の体裁のものが見たかったな〜などと思ったけど、残念ながらオイラが「村上春樹」を認知した時には、文庫のものしか手短な書店にはなかったのでした。
でもきっとこの本の書籍版は、おしゃれで、でも手にした人が構えずに楽しめそうな本じゃなかろうか。 と想像してみたくなったりして。

そういえば一カ所、面白くて思わず声を上げて笑ってしまった所があったんだけど、ラストの落ちを見て、残念だーと思ってしまった。本当だったら、ものすごくすてきでかわいいエピソードだったのにな。そのエピソードが、この世界のどこかで本当に存在していたら、こんなにすてきな事はないと思ったのだ。それくらいかわいかったな〜(オイラの中では)。
でも、オイラの中ではそう思っていよう(笑)。
【2002年7月25日記】

村上春樹/安西水丸:ランゲルハンス島の午後

【2002年7月29日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

これも安西水丸さんと組んで女性誌に連載したもの。
薄いながら、前ページフルカラーで、安西さんのイラストもふんだんに盛り込まれてて見ていて楽しいおしゃれな一冊でした。
でも、「象工場〜」とは趣きが違うよね。こっちはやっぱり「女性誌」で掲載されていたなぁという雰囲気が漂っている。
でも、「村上朝日堂はいほー!」に感じた不快感はないね。
詳しい年代順は判らないけど、多分こっちの方が新しいんじゃないかな?
なんというか、「どの程度自分の考えを書くと不快にならないか」という「こつ」みたいなのを感じられる(まぁ、字数の問題もあるだろうけどね(笑))。
それと安西さんと一緒の本って、村上のエッセイの文章も楽しそうな感じがするな。
たとえば、一人の場合を「ひとりごと」とすると、安西さんとの共作の場合は「近しい友達に話を聞かせる」という感じがする。具体的に「受け取る側」がいる事によって、文章がリラックスして踊っているような感じがするのはなんでかなぁ〜。
安西さんのイラストも、村上の文章の内容と「一見関係なさそう」で「でも文章のイメージを広げていく」不思議な力を感じる。この一連の共作を目にするまで、安西さんのイラストをちゃんと見た事がなかったんだけど、しみじみ、「すごいなぁ」と思ってしまった。
【2002年7月30日記】

村上春樹/安西水丸:村上朝日堂

【2002年7月28日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

「村上朝日堂 はいほー!」では、自分的に「いまいち」だったので、内心不安になりながらも読み始めてちょっとほっとしたのが正直な所。
この本も、村上のエッセイに安西さんがカットを書いたエッセイ集なんだけど、一番「はいほー!」と違ったのが、「一つのエッセイのページ数が短い!!」
見開き2ページ(その内の4分の1が安西さんのカットスペース)で終わってしまうのだ。
そのせいか、あまり物事を深く掘り下げて書かれていない(それでも端的な表現でぴしっと主張されているのだから、さすがだな〜と思う)分、読みやすく私には思われた。

読了。確かに楽しく、楽しく読めました。ごちそうさまでした。
【2002年8月2日記】

村上春樹/安西水丸:夜のくもざる

【2002年7月30日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

や。面白かった。
でもそれだけじゃしょうがないので(笑)、
「どこをどう面白かったのか!?」と考えてみた。

安西さんと組んで作られた本は、村上の文章と安西さんの絵との関係が面白いのが魅力なんだけど、今回は、まぁ驚くぐらい、たくさんの、村上の「創作短編」がポイントだと思う(エッセイにあらず。というのがすごいと思った)。
そしてこれがまた荒唐無稽なわけですよ(笑)。
だってタイトルからして「夜のくもざる」って何?って思うでしょう?
少なくともオイラは「くもざる」っていう名称の物体が何なのかはわからなかった。
「くも」と「さる」から連想するものはあったけどね。
でもそれが「くもざる」となると「なんじゃそりゃ」だったし、それが「夜の」だって‥(笑)。
そんなの想像出来ないじゃないっすか。
でも、本の中では、ちゃんと息づいているんだよね。
そして安西さんのイラストが絶妙な隠し味を与えていて楽しいの一言。
見ても読んでも楽しかった一冊でした。

で、読んでみて、前述の「くもざる」をはじめとする謎の物体は、「これは何か?」と追求するものではないみたい。
「くもざる」は単なる名称というか記号というか、「しるし」でしかない。
その「くもざる」が本当にいるのかどうかとか、その生態はどんなものなのかとか、そいういう事を論じる(または考える)必要はないわけで。
だから毎晩自分たちを襲っては、香取線香で撃退されたり、フリオ・イグレシアスの「ビギン・ザ・ビギン」に撃退されたりするのが「海亀」であっても、地下鉄銀座線で「大猿」が跳梁しても、「アンチテーゼ狩り」をしにボルチアに行ってしまっても、「何訳の分からないことを!」と怒らずに、この記号ともいえる「しるし」が起こす、飛躍とアンバランスさを楽しめばいいのだと思う。
村上って結構こういう作品を扱うのも上手いよなぁ〜。

最近、江國香織もこういう作品を書いているけれども(『とっておき作品集』など)、まだ江國自身そこに自分なりの理由とか法則づけが出来てないみたいで、読んでいてもあまり面白いとは思えなかった。もう少しこなれたら面白いのかもしれないけどねぇ。うむ。
【2002年8月20日記】

村上春樹/安西水丸:村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

【2002年8月2日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

(ちなみにこのパソコン(PB2400/ATOK12)の「むらかみあさひどう」の第一変換は「村上朝非道」になる(笑)。おかしいので紹介する)
 
「週刊朝日」で再連載されたエッセイをまとめた一冊。
オイラの方で、村上のこの手のエッセイに慣れてきたせいか、「はいほー!」の時のような不快感はほとんどなかった。
「裸で家事をする主婦がどれだけいるのか(全裸家事主婦クラブ通信)」とか「ラブホテルのおもしろ名称」とか「飛ぶ夢どんな感じで見ますか?(空中浮遊クラブ通信)」とか読者の意見が反映され、続報があったものも、そういう読者参加という展開も面白く、もちろん内容もおかしくて、いやー。楽しかったです。

そういえば、当然この本は村上春樹自身の考えとか傾向とかが表記されているわけだけど、もちろんそれに対して読み手である自分は、村上のそれと違っていて当然なのだよなぁと改めて考えたりもした。

例えば、私は映画館で映画を観た時は、エンドマークまで座って観て会場が明るくなってから帰るのが好きだし(結構口外してるので知ってる知り合いも多いが、つくづく私は「映画館」という場所が好きみたいなんですな。広くて暗くてほどよいクッションの座席(おそまつな所もあるけど)で「映画を観る」だけの、あの空間が。なので映画の内容とは関係なく、ぎりぎりまでその場を味わっていたいと思うからなんだろうなぁ〜と自己分析。ビデオで映画観るのってあんまり好きじゃないんっす‥。レンタルは期限付きなのでなおイヤ(笑))、でも総入れ替え制の最近の劇場はガッテム!だし(笑)。
最近単館ばっかりでこれまた楽しくないし(笑)。
結構二本立てって、見ようと思った映画より同時上映の方が面白かったりするんだよねぇ〜。
「バックトゥザフューチャー2」と「トレマーズ」とかね(笑)。
横道に思い切りずれちゃったけど(苦笑)、そういう風に自分を省みて自分の考えとか傾向について考えてみる時の対抗する存在として、こういうエッセイを読んでみるというのもいいかもしれないよなぁ。
‥逆に「同一化」してしまう人もいるかもしれないけどね(苦笑)。

今はもう閉鎖されちゃったけど、村上朝日堂HPではこういう内容がやりとりされていたんだろうね。
当時はこれらの本を読んでいなかったので、HPへ行ってみてもいまいち楽しさが判らなくてあまり行ってなかったのですが。
今になってみると、あのHPに行って楽しみたいなと思う次第。
もう遅いけどね(苦笑)。
【2002年8月20日記】

立花隆:マザーネイチャーズ・トーク

【1997年読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

これは友人Wから勧められた本で、その時は書籍を貸してもらった。
ところが、その後書籍を読めないうちに文庫化されたので自分で購入して(書籍は返した)読んだのでした。
思えば、「立花隆」の本と出会ったのは、この本がはじめてだったと思う。

「マザーネイチャーズトーク」は、当時の各分野の研究者によるその研究内容について面白く読める本だと思う。
例えば「サル学」とか「細菌学」とかって言われても、私たちはもちろん、十代の学生達には「どういう事を研究してるのかわからない」と思うんだけれども。
でもこれを読むと、その研究者が関わっている部分という意味で、その学問の一側面(でも非常に具体的にその内容を知ることが出来るし、また熱中している研究者の口を通して語られる言葉は、当然のごとくその研究、学問がとても楽しく面白そうに受け取れる)を知ることが出来るので、何かのきっかけになるかもしれないなと思った次第。
もちろん、そういう「面白さ」が感じられるくらいの話を研究者から引き出すことが出来たのは、インタビュアーの立花隆が事前にすごく勉強しているからだろうと思う。質問の内容が毎回またすごいんですもの(笑)。
それぞれの内容も長くないので読みやすいと思います。

これをまだ十代の義務教育時に読んでいたら、自分の進路を考えた時に、違う方向へ進んだのかもしれないな‥と思った事を覚える。
それと、立花隆という人物に対して敬意を感じた事も覚えている。
おかげで、その後、立花隆の本を手に取るようになったもなぁ‥(笑)。
【2002年8月記】

立花隆:ぼくはこんな本を読んできた

【2002年8月8日読了 文庫 文藝春秋社・文春文庫】

村上春樹・安西水丸共作の文庫を、二冊ばかり買いもらしていたいた事が発覚して、それを買うまでの間〜‥っと、ふらふらっと惹かれてこの本を手にしました(笑)。
‥でもしばらく村上春樹ばっかり読んでいたので、読みながら混同してしまったところもあり。
個人的に、立花隆にすまないなぁと思ってしまいました。
(村上と立花の考え方の中に共通する部分もあって、まぁ、だからこそ混同したのかもしれないけどね)

この本の中は、立花の読書傾向ほかについての講演(後、自分の「仕事」という名の「自己欲求」(‥これを「知的欲求」「知的好奇心」と言っていた)についても語っていられた)や、資料として本を選び読む時のこつ、これだっと思う書斎の机や書棚の探訪、読書日記、妹尾河童氏による立花の書斎である「猫ビル」の内部披露などなど、個人的には羨ましかったり羨ましかったり羨ましかったり(笑)する内容が一杯でした(笑)。
特に本スキーにとっては、猫ビルに集約されるまでの資料や書籍の収納方法や収納場所の苦労話には、涙なしには読めません(ううう)。そして猫ビルの内部は涎ものです。すごいなぁ。いいなぁ〜(笑)。
そして私としては書斎の机についての文章に、大きくうなずいてしまいました。
そうなんです。既製の机って小さいと思うんです。そして、ものを書(描)いたりする中で力が加わると、確かに小さく揺れるのです。
というわけで、ちょうど個人的に事務机から大きくてちょっとやそっとじゃ揺れなさそうな頑丈な作業机に変えたいなー(大きいカラー描いたり出来るのがいいなぁ〜)と思っていたので。
でもまぁ実際そういう机を入手出来るかどうかは‥(遠い目)。

しかし、この本を読んでいて、立花隆という人が自分の「知的好奇心」に対して本当に、真正面から向き合って、そしてそこには変な打算や改竄などが見あたらなくて、言葉は間違っているかもしれないけれども「誠実な」人なのだなぁと(それは自己の「知的好奇心」に対して誠実ということ)、つくづく思いました。それは、立花隆関係の本で初めて読んだ対談集「マザーネイチャーズトーク」の時に、感じたことではあったけれども。
本当に、惜しみなく勉強する人だし、それが楽しくて楽しくてしょうがないというのがありありと感じる。だからこそ、私は立花隆の論文やレポートを読み続けているのだろうなと思います。
そういう所で立花隆の文章は信頼しているのだろうな。
【2002年8月記】

中山可穂:ダグラダ・ファミリア【聖家族】

【2002年2月1日読了 文庫 新潮社・新潮文庫】

数年前に(確か)この作家の「猫背の王子」という作品を読んだ。
メル友のHが勧めてくれたのだ。
その作品を読んだ時に、自分的には熱狂して読んだというわけではなかったかと思う(おそらく、ヒロインのミチルのキャラが好みじゃなかったかと思うのだが(苦笑))。
それでも「もうこの人の作品は読む気はしない」とまでは思わなかった。
非常に私的な感想だけど、その点が昔読んだ「ナチュラルウーマン」とは違う所だと思う。

そういうわけでこの文庫を購入して、札幌へ講習に向かう道すがら読み始めたわけ。

正直面食らってしまいました。私、この本を読んでる最中ずっと泣きっぱなし!(笑)
汽車に乗っている間に読み切ってしまったのですが、それでもずっとぽろぽろ涙が止まらなかったですね。隣が空席で助かりました。

内容的には、ピアニストでゲイの「ガリ」こと石狩響子が、最愛の人成島透子の忘れ形見である息子の桐人を引き取り、桐人の遺伝子上の父親に当たる男の元恋人高橋照光(照ちゃん)と三人で家庭を作るまでの話。
‥こう書くと身も蓋もない?(苦笑)つか、これだと「三人で家庭を作ってからどういう事がおこったか?」と思っちゃうかもしれないけど、本編では「三人で暮らすことにした」で終わっている。
本編は、ガリがどれだけ透子の事を愛しているか、その感情が綴られている。そして透子自身も大変魅力的に描かれている。そうして、でも簡単に「一緒に暮らしましたとさ。めでたしめでたし」とならない問題もちゃんと描かれている。
オイラ自身、透子の想いに「そうだよな‥」と納得するところがものすごくあった。
それでいてガリの欲求もすごく判った。

個人的には、ガリのスポンサーであった梅ばぁ(梅林という人)と、ガリとの絡みの部分がすごく好きだったりする。梅ばぁは全盛期は「赤坂のジャンボ」と呼ばれるような実業家で、女性ながら常に男装をしている人だった。
この人がガリのピアノの才能を見抜いて、援助し続けてきたのだ。
最初は体の関係もあったみたいだけど、今はそういう所は越えてしまっている。精神的にものすごく「許し合っている」「信用することさえも意識していないほど信用している」というのが感じられる関係だ。それだけじゃなく、梅ばぁをかばってガリはその左指に傷を負い、第一線から退いてしまう事になったという過去もあったりする。そういう二人のシーン‥。
特に、透子が亡くなって、ガリが入院している梅ばぁの所へ行って、ただただ泣いてしまうシーンと、ガリがピアニストとして第一線にカムバックするコンサートへ、病院から正装して(でも点滴の袋はぶら下がっている)梅ばぁが駆けつけてくるシーン。
もう私は号泣でした。

多分非常に個人的な事だけれども、その当時の私の精神状態とシンクロする部分がものすごくあったのではなかったか‥と今になってみるとそう思えます。正直せつなくてしょうがなかったですね。
でも、この作品の‥というかこの作家の好きなところは、同性の関係でありながらも、その向こう(将来というべきか?)にはポジティブな空気を感じるところなのではなかろうか。
どんなにつらくてもなんでも、自分は明日も生きていく。生きて、何か(幸せ?)を感じて生きていくのだ。
そういう雰囲気を感じられる所が本当にすきだと思う。
多分、自分の中での受け止め方で、ナチュラルウーマンとの違いが、これなのではなかろうか。

そういう風に感じながら泣けたので、個人的には読了後落ち着くことが出来て、とてもありがたかったです。そうして、中山可穂の作品をしばらく読み続ける事になってしまいました‥(笑)。
【2002年2月記】

2004年12月12日:更新室

・【読了本一覧室】の各ページである「読了本リスト」をアップ。
  '96〜'02までは以前公開していたモノに修正とblogにてアップした感想ログのリンクを貼って。
  '03、'04は今回はじめて更新しました‥(失笑)。

・これから、この「感想室」に、各本の感想を順次アップ&読了本リストへのリンクを行いたいと思ってます。

気長にお待ちいただけるとありがたいです。

+++

・テキストにしてた読了本の感想をblogにアップ。
・【読了本一覧室】の「読了本リスト 2004」に読了本の更新。
・リストに感想ログを以下の通りリンク。
 1997年:マザーネイチャーズ・トーク
 2002年:サグラダ・ファミリア【聖家族】
      国境の南、太陽の西
      村上朝日堂 はいほー!
      象工場のハッピーエンド
      村上朝日堂
      ランゲルハンス島の午後
      夜のくもざる
      村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
      ぼくはこんな本を読んできた
 2004年:鏡の影
      日蝕
      でも私は幽霊が怖い

2004.12.10

2004年12月11日:更新室

・Topページ他の手直し(少し)
・【連鎖室】にリンク追加
・【読了本一覧室】の詳細をアップする為に作業をするも(2002年から更新してなかったのでね(汗))完了せず…。今日中のアップは無理でした…とほほほほ…。

2004年12月10日:更新室

※本サイト「螺旋館」の引っ越し。
 URLは新たに

 http://homepage2.nifty.com/rasenkan/

 になります。
 現在、引っ越し前から工事中の「自習室」以外はページアップ。
 ただし、「読了本一覧室」内の各ページについては修正の必要があるので
 現段階ではアップしてません。
 もう少しお待ちください。

2004.12.09

夢枕獏:陰陽師 生成り姫

【2001年11月18日読了 書籍 朝日新聞社】

『陰陽師』映画見ました。この前(映画の内容については割愛)。
この合間にオイラ『陰陽師 生成り姫』夢枕獏を読んでたのですね。
映画の中にもこのエピソードが盛り込まれてて、オイラ結構ぐっときてしまいました。
せつない話だよね〜〜〜。

で、ふと自分がどこで「陰陽師」やら「安倍清明」やらの事を知ったのか??と思い、いろいろ考えてみたのです。

……お、思い出せない……(汗)。

微かな記憶の中に浮かんで来るのは、高校時代に、オリジナルアニメビデオ化された『孔雀王』(うはー懐かしいですなーーー♪)の中で、この「安倍清明」云々が絡んで来ていた事。
…なんでこんなん覚えてるかッツーと。…あのね。
この漫画が連載されてたヤンジャンで、こういう企画があったのですよ。
「アニメビデオに登場する「高原琢磨(だっけか?)」のキャラ設定してみましょう!」っつーのが。
オイラこれに応募したんですよ(爆笑)。
どっかにその時のコピーがあるはず…(あったらアップしちゃおうと思ったんだけど)。
それで、その時に穴が空くほど、キャラの背景説明を読んだのです。
そこにあったのですね。「安倍清明」という名が。
(ちなみにオイラは、記念品があたったのです。名前も紙面に出たのね〜〜♪…物は来なかったけど(吐血))
でも、多分その前に、オイラ知ってたはずなのですよ。
役小角とか、修験道がどうのって。うーんうーん。

は。

ひょっとして……(汗)。
某学研から出てた(る?)『ムー』からか!?!?!?(滝汗)

…ちょっといやーん!なはじめてだな〜〜(汗)。

でも、某テレビ番組で「今『陰陽師』がブームで!」とかって言われると、思わず吹き出して、「ブームってか〜〜!(爆笑)」って突っ込んでしまうオイラでした(笑)。なんかな〜もう(失笑)。
【2001年11月25日記】

夢枕獏:陰陽師 付喪神ノ巻/陰陽師 鳳凰ノ巻

【陰陽師 付喪神ノ巻 2001年11月5日読了 書籍 文藝春秋社】
【陰陽師 鳳凰ノ巻 2001年11月6日読了 書籍 文藝春秋社】

実は、まだ読んでなかったんですね〜〜〜(汗)。
二冊とも、陰陽師 安倍清明と源博雅が登場する、短編連作集。
前ニ作を読んでから今までかなりタイムラグがあって、どういう語り口だったか忘れてしまってましたが、読んでみると。
ああ、そうそう!
清明と博雅の二人が出会う事により、諸々の呪を払うアクションへ続いて行く(そうなんよ。どちらかだけの出来事だけでは話は進まないのだ。二人が出会って、酒なんぞを酌み交わして、ふにゃふにゃするという儀式(だあね)があって、話が展開していくんだよね〜。面白い)それを短編小品でするりと読めるのがイイ感じでしたん。
最後のおちが、結構ほろりときてね。
それに、久しぶりの獏センセイの文章も重力が軽くてイイテンポで。
やっぱりいいな〜〜♪
【2001年11月11日記】

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