佐藤亜紀:鏡の影
【2004年3月15日読了 書籍 ビレッジセンター】
オイラは佐藤亜紀の熱心な読者か?というと必ずしもそうとはいえない。
なぜなら、佐藤亜紀さんの存在を知った「バルタザールの遍歴」はすでに文庫になっており、その後「戦争の法」も文庫に。書籍として発売していた頃には全く手にすることはなかったからである。
なので、この「鏡の影」がはじめて手にする書籍だった。
…といってもビレッジセンターから復刊されたものだけどね。
この書籍の帯がまたすごかった。「見えない力で絶版にされた文壇・出版界騒然の問題作を完全復刊」…なんだこりゃ??(笑)。
2000年当時冒頭を読んで一度中断していたこの作品。
去年の暮れから京極漬けのオイラが、京極夏彦の妖怪小説を一通り読了し(ホントは中公社から出てる「覗き小平次」を読もうと思ったんだけど、見当たらなかった(失笑))、次はナニをよもうかな…と本棚を見てみたら、、ふとこの「鏡の影」がオイラを呼んでいた…(笑)
内容は16世紀のドイツを舞台にした異端を巡る物語なのですが、「バルタザール〜」と「戦争の法」などなどを読んだ事のある人は、佐藤さんの芳醇な(としかいいようがない)文章に悶絶する事うけあい。読書中アドレナリンでまくり、興奮しまくり、「本を読む」快感に思う様酔った一冊でした。
そして読み終わった後、この作品が復刊してくれてほんとーーーーーーーに良かった!!
絶版したまま、この作品を読む事ができなかったら……オイラにとって多大なる損失だったと思う。
ありがとう!ビレッジセンター!!(涙)
しかし、現在ビレッジセンター版の書籍も絶版となり、書店にて入手できるのはブッキングより出版されている書籍(新書?)版。「戦争の法」もブッキングから復刊してます。「バルタザールの遍歴」は文春文庫から復刊されてるみたい。興味のある人はぜひぜひぜひ!一読してほしいです。そして佐藤亜紀さんの描く世界に酔いしれてほしいです。
余談:ビレッジセンター版には、後に評論家小谷真理の解読「盗まれた知恵の果実」が収録されてたんだけど(これは一読の価値あり!)ブッキング版に収録されてるのかなぁ……。
【2004年3月記】
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