夢枕獏:月に呼ばれて 海より如来る
【2001年2月20日読了 新書 廣済堂出版】
『涅槃の王』読了後、やっぱり夢枕作品を‥(苦笑)という事で、『月に呼ばれて海より如来る』の新書版をちびりちびり読んでます。
これは、もう遠い昔コウコウセイの頃に某ダ@ヤ書房18条店(笑)で図書券で書籍を購入したもの。
東逸子さんの挿し絵が美しかったなぁ。
‥書籍を持ってる本を何で新書も買ってしまったか‥。
第2部の一章が収録されれるから(爆)。
きっと自分的に『キマイラ』と『サイコダイバー』シリーズを別にして、続きを切望している一冊だと思う。うん。
しかも、書籍のあとがきで「この話は三部構成です。この後、江戸時代に行って、戻って来ます』みたいな事を書いてたので、「そうか。待とう」と思った訳。
そうして、遥かジウネンを優に越えてしまったわ(ふっ)。
そういえば、『上弦の月を喰べる獅子』を買ったのも、「あ、ひょっとしたら、『月に呼ばれて〜』に関係してるのかも‥」と思ったからだったりする‥(爆笑)。
しかして、獏さんいわくこの『月に〜』で書こうと思ってた事を『混沌の城』(読んでねぇよ、この本、そういえば‥)という小説で書いてしまったらしい‥。どがーん‥。
そして江戸編も別の作品になって誕生するらしいし‥。
はぁ。何だかせつないなぁ。
かなり熱心な読者がいるという話だけど(ってオイラも毎年年賀状に催促の文書いてたよなぁ(苦笑))、今回読み直して気がついた。
たぶん麻生と同様、マチャプチャレの頂きにひっそりと存在する大きなオウムガイの化石が心の中に棲んでしまったからなんじゃないだろうか。
少なくとも私はそうだった。
もう長い間読み返さなかったけれども、この本の事を思うと、そのオウムガイ〜螺旋の事を思い出して、せつなくてたまらないキモチになったものだった。
正直今回まで新書版を読まなかったのは、そのせつないキモチに耐えられなくなってしまうんじゃないだろうか‥と怖れてたからなんだろうと思う。
案の定、麻生がマチャプチャレの頂きに、気がつくと立ち尽くしていて、満点の星と月、ヒマラヤの山脈の様々なる頂きの中、ひっそりとオウムガイの化石が蒼白く浮き上がっているシーンは、ものすごく鮮烈でおかしくなってしまいそうでした〜。
そして、もう1つ忘れられないのが、その麻生の存在。
一度はその螺旋が自分の体内に存在していたのに、ふとした事でその螺旋を失ってしまう。
彼はもう一度マチャプチャレを登る事は出来ない。
その喪失と焦躁感を持ってどの様に生きて行くのか。
まだその道は途中までしか描かれていない。それが一番哀しい。
日本へ流れてくるオウムガイの存在もすごく気になるし、‥あ〜あ。やっぱり続き読みたいよぅ〜。
とりあえず『混沌の城』を探してみようかな。<苦笑
それに、元々「螺旋」という言葉が好きなのも(つーか思い入れだね〜)あるのかもね〜〜。
HPのタイトルにもしちゃったくらいだもんね(笑)。
【2001年2月27日記】
+++
昨日、まだ読み終わってないのに語ってしまった『月に呼ばれて 海より如来る』読了。
獏さんが言っている「宇宙論」から言ってしまえば確かにこの作品を書く意味はないような気がするけれども(それこそ道筋的には『涅槃の王』でも『上弦の月を喰べる獅子』でも『羊の宇宙』でも語ってしまっている感はあるわけだから)、少なくともオイラが続きを読みたいのは、物語に出ているキャラ達がどうなるのかを知りたいからだ。
現代編で言えば、宇野島重吉は一体どんな魂胆があるのかとか、「だいらさま」って何?とか、麻生誠は失ってしまった螺旋を取り戻せるか?とか、何でここに平賀源内が出るの?という事だし、今回収録された江戸編で言えば、源造と月欠の決着がどうなるのか?とか、源造もまたそのココロの中に螺旋を宿らせてるようだけど、それがどういう風に話に絡まるの?という事だし。
あああ〜ストーリー展開が知りたいの!!もし獏さんが書けない〜なら、「先生を囲んで『月に〜』の話の顛末を語る夜咄会」とかって言って、話を聞くだけでもいいです!
「あの彼はね‥こうなってこうなるんだよ〜‥」って感じで教えてくれ〜〜〜!!!(ごろごろごろ〜〜)
ってそんなのは無理か‥とほほほ。(でも結構いい考えだと思わん?<爆笑)
【2001年2月28日記】
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