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2007.03.08

梨木香歩:春になったら苺を摘みに

Ichigowotumini_bunko  
春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

【2007年3月8日読了 文庫 新潮社 新潮文庫】
今から3年前の2004年2月26日(時期も似た様な頃だったのね!)に書籍で一度読んでたけれども、文庫版用の書き下ろしを読んでみたくて、文庫を購入。
「せっかくだから、書き下ろしだけじゃなくて、最初からちゃんと読もう」
と思って読んだわけですが。

うーーーー(絶句)。
大人になって3年なんてあっという間だと思ったけど、3年前の自分と今の自分には、それなりにいろんな経験をしてるのだなぁ…と思いました(やっぱり「想像力」は大切だね…相手を思い遣る…自分の行動の影響を思う…時間も空間も皮膚感覚では接する事ができない対象、存在に対して接近する事ができるのは「想像力」だと改めて思います。その為にあらゆる立場状況からの情報は必要だとは思うけどね)。

この本は、梨木香歩が若い頃(二十年程前)渡英した時にお世話になった下宿の女主人ウェイト夫人との出合いと交流を軸にしたエッセイと言えるけど、二十数年という時間がもたらす、経験と思考の醸造と熟成をすごく感じる内容で、3年前は、梨木香歩が自分の考える、感じる事を正確に言葉に表そうとしている様が、読みにくく(その都度読むテンポが停滞する感覚)感じて梨木の訴える事が薄皮一枚向こうから感じるようなもどかしさみたいなものがあった訳ですが、今回はそれが、まーーー…ダイレクトに響く響く!! 何度も何度も胸をつかれてしまいました。改めて梨木香歩が何に心に懸けているか、感じる事ができました。
(もう一つ3年前の自分と今の自分の違いは…というと、梨木香歩の作品・著作に接してるか否かということ。3年前梨木香歩の作品は『裏庭』を友達Nから貸してもらって読んだだけ。そして今は、エッセイ・著作のほとんどを読了していて、梨木香歩の立ち位置というか、物事に対する姿勢を了解している事。こうして改めてこの『春になったら〜』に戻った時に、より深く感じる事ができたのかもしれないなぁと思います)
文庫、購入してよかったわん。◎花丸〜v

余談:他の作品だけど『からくりからくさ』を読んだ時に、うすうす勘付いていた自分の嗜好に気付かされました!!…糸紡ぎ、機織り、…たぶん羊毛だね…がすごくすごく好きなんだと!!(笑)

元々洋裁よりも編み物が好き(これはきっと祖母の影響だね。子供の頃、毎年祖母は祖父の空色の毛糸のチョッキを編み直していました。そうすると毛糸の傷みが一ケ所に集中しなくてすむそうな。祖母の見まねで棒針編みを覚えたので、持ち方や毛糸の裁き方は変です)だったんだけど、これが、一つに繋がった!!!っていう感じです。一枚の布を切ったり裂いたりしてしまうより、一本の毛糸を編み上げてゆく方が好きなんだよね…。暇を見て糸紡ぎや機織りやってみたいなぁ。

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